◎8人の平和維持要因を乗せたヘリは28日に東部地域を飛行中撃墜され、8人全員の死亡が確認された。
コンゴ民主共和国の武装勢力は30日、国連のヘリコプターが撃墜された事件への関与を否定し、撃墜したのは国軍と主張した。
8人の平和維持要因を乗せたヘリは28日に東部地域を飛行中撃墜され、8人全員の死亡が確認された。
反政府勢力「3月23日運動(M23)」の報道官であるンゴマ氏は30日、コンゴ軍がヘリを撃墜したと声明を発表した。コンゴ政府は29日の声明で攻撃をM23の犯行と断言していた。
コンゴの国連平和維持ミッションによると、8人の遺体は北キブ州の州都ゴーマに移送されたという。その後、国連は墜落の原因を調査すると声明を発表した。
ヘリに搭乗していたのはパキスタン軍の兵士6人、ロシア兵1人、セルビア兵1人で、東部地域の状況を監視する任務にあたっていた。
国連によると、武装勢力はここ数日の間に東部の複数の村を襲撃したという。ヘリ2機が監視任務につき、そのうち1機が撃墜された。
パキスタン軍は6人の死亡を確認したと発表し、身元も明らかにしている。
コンゴ東部は複数の武装勢力が鉱物資源の豊富な土地を争っており、治安が悪い。
M23は2012年までゴーマを含むコンゴ東部の広大な地域を支配していた。しかし、2013年に国連平和維持軍とコンゴ軍の圧力に押され、ウガンダとルワンダの国境付近に撤退した。
平和維持軍はM23を含む武装勢力の取り締まりを続けているものの、M23は最近、東部地域での攻勢を強めている。
M23のンゴマ報道官は30日、AP通信の取材に対し、「M23はコンゴ国内で独自に活動しており、ルワンダやウガンダから援助は受けていない」と説明した。「我々はコンゴ軍が戦場に残した武器を使っている。コンゴ政府が我々と共に署名した和平協定を尊重するのであれば、我々は攻撃を停止する...」