コンゴ野党、大統領の憲法改正計画に反対表明、支持者にデモ呼びかけ
◎チセケディ大統領は2006年の国民投票で採択された現行憲法を時代遅れと批判し、改正が必要と主張している。
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アフリカ中央部・コンゴ民主共和国の野党指導者たちが20日、支持者に対し、チセケディ(Félix Tshisekedi)大統領の政府与党による憲法改正計画に反対する抗議デモを行うよう呼びかけた。
チセケディ氏は先月、新憲法を起草する憲法審査会を来年創設すると明らかにした。野党は大統領の任期制限が撤廃される恐れがあるとして、改正に反対している。
元大統領を含む主要野党の指導者たちは共同声明で、「政府与党により勝手な憲法改正を許してはならない」と述べ、全国の支持者に抗議デモを行うよう呼びかけた。
チセケディ氏は昨年末の大統領選で再選。投票率は40%にとどまった。大統領の任期は最長2期10年、3選は禁じられている。
チセケディ氏は2006年の国民投票で採択された現行憲法を時代遅れと批判し、改正が必要と主張している。
野党はチセケディ氏が政権維持のために大統領の任期制限を撤廃する恐れがあるとして、懸念を表明している。
チセケディ氏は新憲法を起草する理由として、州知事および州議会との緊張関係を挙げている。
またチセケディ氏は大統領の任期制限の変更は政府ではなく「国民が決めること」と述べている。
憲法改正には国会で3分の2以上の支持を得るか、国民投票による採決が必要だ。