◎反政府勢力「3月23日運動」は先週、東部地方で政府軍と衝突した。
2019年6月26日/コンゴ民主共和国、国軍の戦車と兵士(Melanie Gouby/AP通信)

コンゴ民主共和国の東部地方で活動する反政府勢力「3月23日運動(M23)」は10日、東部の占領地から撤退すると発表した。

M23は先週、東部地方で政府軍と衝突した。

アルジャジーラによると、政府軍とM23の戦闘は6日に再燃し、その後M23は東部北キヴ州ルチュル地域にある複数の村を支配下に置いたという。

M23は10日の声明で、「政府との開かれた実りある対話を行った結果、新たに獲得した地域から撤退することを決めた」と述べた。

またM23は、「我々の唯一の目的は危機の平和的解決であり、東部ルチュルの村を運営する意図はなかった」と強調した。

一部の地元メディアはM23が村から撤退したかどうかは分からないと報じている。

M23は、「前線で捕らえた国軍の兵士をすべて赤十字国際委員会に引き渡し、適切なケアを受けさせるつもりである」と述べた。

M23はルワンダとウガンダの支援を受けていたコンゴのツチ族武装集団の元構成員で構成される組織で、2009年3月に締結された和平協定により、政府軍に編入された。

しかし、和平協定から3年後、M23は政府が協定に違反したと主張し、反乱を起こした。

M23はコンゴ民主共和国東部で活動する反政府勢力のひとつとなり、一時北キヴ州の最大都市ゴーマを支配下に置いたが、政府軍に敗れ、国外に逃亡した。

敗戦後、M23は政府と再び協定を結んだものの、昨年、政府が協定を破ったと主張し、戦闘を再開した。

先月末には国連平和維持ミッションのヘリコプターが東部地方で攻撃を受け墜落、乗員8人全員が死亡した。政府はM23の犯行と非難したが、M23は関与を否定している。

国連の調査官は、ルワンダとウガンダがM23を支援していると非難したことがある。両国は600万人が死亡したと推定されている第二次コンゴ戦争に深く関与した。

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