最後のエボラ患者が退院、流行終息の兆し コンゴ民主共和国
最初の患者は南部・中央カサイ州で9月4日に確認され、確定症例53人、疑い症例11人を含む計64例が発生。WHOは43人の死亡を報告し、19日に退院した患者を含め回復したのは19人だけであった。
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国連世界保健機関(WHO)は20日、コンゴ民主共和国のエボラ出血熱流行における最後の患者が週末に退院し、9月25日以降新たな症例が報告されていないと明らかにした。
WHOは今後新たな症例が確認されなければ流行終息を宣言するまでの42日間のカウントダウンを開始したとしている。
最初の患者は南部・中央カサイ州で9月4日に確認され、確定症例53人、疑い症例11人を含む計64例が発生。WHOは43人の死亡を報告し、19日に退院した患者を含め回復したのは19人だけであった。
WHOアフリカ地域事務局長は声明で、「発生宣言からわずか6週間で最後の患者が回復したことは、強力な連携、国内の専門知識、決意が課題克服と命の救済・保護に貢献したことを示している」と述べた。
エボラ出血熱はエボラウイルスによって引き起こされる重篤なウイルス性疾患である。主に西アフリカや中部アフリカで発生が報告されており、ヒトからヒトへの感染は、感染者の血液や体液、分泌物との直接接触によって生じる。潜伏期間は2日から21日程度で、発症初期には高熱、頭痛、筋肉痛、倦怠感などの全身症状が現れる。
