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▽ADFはウガンダで発足した反政府勢力。1990年代半ばから北キブ州などに拠点を置き、民間人数千人を虐殺したと告発されている。
2022年5月12日/コンゴ、北キブ州ゴマの集落、国連平和維持ミッションの兵士と住民(Getty Images/AFP通信)

アフリカ中央部・コンゴ民主共和国東部・北キブ州郊外の集落にイスラム国(ISIS)系組織「民主同盟軍(ADF)」が押し入り、住民少なくとも10人を殺害した。地元当局が15日、明らかにした。

AP通信は州当局者の話しとして、「ADFの戦闘員は州都ゴマから100キロほど離れた集落を急襲し、住民少なくとも10人を殺害し、複数の家屋に火を放ったうえで、家畜を略奪した」と伝えている。

ADFはウガンダで発足した反政府勢力。1990年代半ばから北キブ州などに拠点を置き、民間人数千人を虐殺したと告発されている。

地元テレビ局の取材に応じた州当局者は中央政府に対し、コンゴ軍とウガンダ軍による対テロ作戦を強化するよう求めた。

それによると、襲撃を受けた集落にコンゴ軍は駐留していなかったという。地元民兵がADFを追い払ったとされるが、詳細は明らかになっていない。

コンゴ東部では国際テロ組織アルカイダやイスラム国(ISIS)とつながりのある過激派など、120以上の武装勢力が活動している。

北キブ州には同国最大の反政府勢力「3月23日運動(M23)」の拠点がある。M23と政府は戦争状態にあり、数十年にわたる紛争により、700万人以上が故郷を追われた。

ADFの攻撃も近年激化し、ゴマや近隣のイトゥリ州でも多くの死傷者が出ている。

米国務省はADFのリーダー、ムサ・バルク(Musa Baluku)の逮捕につながる情報に500万ドルの報奨金をかけている。

国連はADFが数千人を殺害し、かなりの数の子供や女性を誘拐していると非難している。

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