◎治安部隊は武装テロリスト3人をその場で射殺した。
2012年11月28日/コンゴ民主共和国、反政府勢力M23の戦闘員(Getty-Images/AFP通信)

コンゴ民主共和国政府は8日、反政府勢力が東部「北キブ州」の医療機関を襲撃し、乳児を含む少なくとも13人が殺害されたと発表した。

軍報道官によると、治安部隊は武装テロリスト3人をその場で射殺したという。

政府は声明で、「反政府勢力は7日遅くに北キヴ州ゴマ郊外の医療機関を襲撃、略奪し、火を放った」と説明した。

軍報道官によると、破壊された医療機関はこの地域の基幹病院だという。

院長は8日、AP通信の取材に対し、「乳児3人と患者4人を含む少なくとも13人が殺され、多くの看護師と警備員の行方が分からない」と語った。

地元メディアによると、犯行声明は出ておらず、同機は不明。軍は武装テロリスト3人を射殺したと報告しているが、事件に関与したテロリストの数は明らかにしていない。

医療機関の近くの村では住民少なくとも4人が何者かに切り殺されたと伝えられている。

北キヴ州政府の報道官は記者団に対し、「この地域の武装民兵が事件に関与している」と語った。報道官によると、事件に関与したテロリスト1人を拘束したという。

しかし、地元の市民グループは、隣国ウガンダに拠点を置く連合民主軍(ADF)のゲリラ部隊が事件に関与したと主張している。

ADFは数十年前からコンゴ東部で虐殺を繰り返し、2013年頃から活動を活発化させ、これまでに数千人を殺害したと告発されている。

北キブ州の別の町でも先週、ADFの犯行と思われる虐殺事件が報告された。

北キブ州はウガンダとルワンダ両国と国境を接している。

コンゴ東部ではこの地域の鉱物資源をめぐる争いが続いている。西側諸国の企業は電気自動車、ノートパソコン、携帯電話などに必要な鉱物を確保するために、こぞって採掘している。

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