◎首都キンサシャの市場で働いていた女性を含む少なくとも26人が死亡、負傷者の数は明らかにされていない。
2月2日、コンゴ民主共和国の現地メディアによると、首都キンシャサの市場で高圧電線が地上に落下し、少なくとも26人が感電死したという。
ジャン=ミシェル・サマ・ルコンデ首相は2日、キンシャサ郊外のキバラ市場に敷設されていた高圧線が突然落下し、市場で働いていた女性を含む少なくとも26人が死亡したと明らかにした。警察によると、24人が女性だったという。
高圧線が落下した原因は明らかにされていないが、AFP通信などによると、電線は鉄塔の接続点付近で断線したように見えるという。
当時、市場は買い物客で混雑していたと伝えられている。負傷者の数は明らかにされていない。
ツイッターでは水たまりの中に倒れている女性の写真や動画が複数共有されている。AFP通信によると、事故現場付近には2日の朝頃まで降った雨の影響で大きな水たまりができていたという。
国営電力会社は犠牲者に哀悼の意を表したうえで、「高圧線に雷が落ち、断線したと思われる」と述べた。
キンシャサの地方自治体の報道担当はAFP通信の取材に対し、「水たまりの近くにいた人々が事故に巻き込まれた」と述べた。
サマ・ルコンデ首相は事件後市場を視察し、犠牲者に哀悼の意を表した。
コンゴの排水システムは脆弱で大雨に弱く、少しの雨で大きな水たまりができることも珍しくない。
買い物客の男性はAFP通信に、「市場はしばしば水没するため、水の中を歩いて買い物することもある」と語った。
市場で働いている女性はAP通信のインタビューの中で、「爆発音と悲鳴が聞こえ、煙が上がった」と述べた。「多くの女性が倒れていました。主よ、私たちをお守りください!」
日本の発電所は高圧線が断線した時点で一度送電を止め、数分後(時間は電力会社で異なる)に送電を再開し、1回通電に失敗すると完全に送電を停止する。