▽コンゴでこのような事故は珍しくなく、アクセスの問題で陸軍や警察による救助活動が行われないこともある。
コンゴ民主共和国、南キブ州の河川(Getty Images)

コンゴ民主共和国・赤道州の河川でフェリーが転覆し、少なくとも38人が死亡、100人以上が行方不明になっている。地元当局が21日、明らかにした。

それによると、事故は20日深夜に発生。大勢の帰省客を乗せたフェリーが転覆し、地元の民兵や漁師が20人を救助した。

事故現場を視察した自治体の関係者はAP通信の取材に対し、「乗客の多くが都市部で働く行商人であった」と語った。

コンゴでこのような事故は珍しくなく、アクセスの問題で陸軍や警察による救助活動が行われないこともある。特に武装勢力が支配する地域では事故や自然災害が発生しても救助活動はほとんど行われない。

首都キンシャサ近郊の河川では17日、100人以上が乗っていたとされるボートが転覆し、25人が死亡。生存者は見つかっていない。

赤道州の港にはフェリーに乗っていた乗客の親族や関係者が集まり、当局に説明を求めた。

地元メディアによると、このフェリーには400人以上が乗っていたという情報もあるという。

転覆・沈没事故の原因の多くが過積載や安全対策の不備である。コンゴの刑法は夜間のボート運航を禁じている。

しかし、道路が整備されていない僻地ではボートが主要な移動手段となっており、その多くが過積載で運航されている。

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