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▽コンゴ東部では国際テロ組織アルカイダやイスラム国(ISIS)とつながりのある過激派など、120以上の武装勢力が活動している。
2022年11月15日/コンゴ民主共和国、東部の北キブ州郊外、州都ゴマに避難する人々(Moses Sawasawa/AP通信)

アフリカ中央部・コンゴ民主共和国で18~35歳の武装盗賊102人が死刑に処され、さらに70人の刑が執行される予定である。法務省が5日、明らかにした。

それによると、死刑に処されたのは東部・北キブ州の刑務所に収監されていた死刑囚102人。45人の刑が先月下旬に、残り57人は年明けに死刑に処されたという。

法務省はAP通信の取材に対し、「102人は北キブ州などでイスラム過激派組織に紛れて強盗を行い、地元でバンディッツと呼ばれていた」と述べた。

死刑を待つ70人もこの組織の一員とみられる。地元メディアによると、この172人は首都キンシャサの軍事法廷で死刑が確定したとみられる。

政府は事件の詳細を公表しておらず、172人がいつどこで逮捕されたかも分かっていない。

コンゴ東部では国際テロ組織アルカイダやイスラム国(ISIS)とつながりのある過激派など、120以上の武装勢力が活動している。

北キブ州に拠点を置く同国最大の反政府勢力M23(3月23日運動)は政府と戦争状態にあり、隣国ルワンダの支援を受け、民間人を虐殺している。

北キブ州の州都ゴマで生活する女性は地元テレビ局のインタビューで、「バンディッツは強盗だけでなく、女性や子供をレイプしたり、多くの一般市民、陸軍兵士、警察官を殺害している」と語った。

コンゴは昨年3月に死刑禁止令を解除した。

政府とM23による戦争は世界最大級の人道危機に発展。700万人以上が避難を余儀なくされている。

M23に次ぐ規模のテロ組織とされる「民主同盟軍(ADF)」と政府も戦争状態にある。ADFはウガンダで発足した反政府勢力のひとつで、1990年代半ばから北キブ州などに拠点を置き、民間人数千人を虐殺したと告発されている。

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