コンボ・ボート沈没、死者48人に、107人行方不明

事故はトゥンバ湖の船着き場から数キロの地点で11日夜に発生。3隻のボートが沈没し、約50人が救助された。
コンゴ民主共和国、キブ湖(Getty Images)

コンゴ民主共和国・北西部の赤道州の湖でボートが沈没した事故について、地元当局は16日、これまでに48人の遺体を収容し、少なくとも107人が行方不明になっていると明らかにした。

事故はトゥンバ湖の船着き場から数キロの地点で11日夜に発生。3隻のボートが沈没し、約50人が救助された。

3隻のボートは湖の東岸にある船着き場を出発した。

地元メディアによると、当時の天候は雨。風も強かったという。

一方、首都キンシャサでは週末の豪雨により洪水と土砂崩れが発生し、29人の死亡が確認された。

地元メディアによると、洪水と土砂崩れの影響で複数の地区が孤立し、多くの建物が被害を受けたという。

被害の全容は明らかになっておらず、政府と自治体が調べている。

コンゴでこのような沈没事故は珍しくなく、アクセスの問題で陸軍や警察による救助活動が行われないこともある。特に武装勢力が支配する地域では事故や自然災害が発生しても救助活動はほとんど行われない。

赤道州のコンゴ川では今年4月、フェリーが炎上・転覆し、少なくとも148人が死亡した。このフェリーには約500人が乗っていたとみられ、約100人が自力で岸に泳ぎ着いた。

赤道州の別の河川で24年12月に発生したフェリー転覆事故では少なくとも38人が死亡、100人以上が行方不明のままである。

24年10月には南キブ州のキブ湖でフェリーが沈没、少なくとも78人が死亡、100人以上が行方不明になった。このフェリーには278人が乗っていたとされるが、正確な数は分からずじまいである。

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