◎メスゴリラのンダカシは公園の管理当局者が撮影した自撮り写真でソーシャルメディアデビューを果たした。
2019年4月18日/コンゴ民主共和国のヴィルンガ国立公園、管理当局者とマウンテンゴリラのンダカシ(左)(Mathieu Shamavu/ヴィルンガ国立公園/AP通信)

コンゴ民主共和国の現地メディアによると、東部ヴィルンダ国立公園の有名なマウンテンゴリラ「ンダカシ(メス)」が闘病の末死んだという。14歳だった。

ンダカシは公園の管理当局者の自撮り写真に登場し、有名になった。

ヴィルンダ国立公園は今週の声明で、「最愛の孤児ゴリラ、ンダカシは生涯の友であるアンドレ・バウマ氏の腕の中で眠るように亡くなりました」と述べた。

声明によると、ンダカシはここ数年病気に悩まされていたという。

2007年、ヴィルンダ国立公園のレンジャーは武装民兵の攻撃を受け死んだマウンテンゴリラにしがみついていた生後約2カ月の赤ちゃんゴリラを保護した。

パウマ氏はその日からンダカシの世話を開始し、穏やかな関係を構築したという。

2歳になったンダカシはヴィルンダ国立公園内にあるセンクウェクウェセンターに移され、他のマウンテンゴリラとの生活を始めた。このセンターは野生に戻すことが難しいマウンテンゴリラを保護している。

ンダカシは2019年に公園の管理当局者が撮影した自撮り写真でソーシャルメディアデビューを果たし、多くの反響を呼んだ。

バウマ氏はSNSに、「ンダカシの友達になれたことを誇りに思っている」と投稿した。「私はンダカシと出会い、マウンテンゴリラの尊さを知りました。私はこれからも絶滅の危機に瀕しているマウンテンゴリラを守るために働くと誓います」

コンゴ東部のヴィルンダ国立公園は野生のマウンテンゴリラが生息する数少ない地域のひとつである。近隣のルワンダとウガンダにも同様の生息地があり、個体数は1,000頭を超えたと推定されている。

500万人以上が死亡したコンゴ紛争はマウンテンゴリラにも深刻な影響を与えた。ヴィルンダ国立公園は700人近くのレンジャーを雇い、周辺で活動を続ける武装民兵からゴリラやその他の野生動物を守っている。

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