◎アフリカ南部ではコレラが蔓延しており、マラウイ、モザンビーク、南アフリカの隣国ジンバブエなど、少なくともで12カ国で今年、死者が確認されている。
南アフリカの保健当局は24日、首都プレトリア郊外の地区でコレラが発生し、少なくとも17人が死亡したと発表した。
地元当局は今週初めに10人が死亡したと報告していた。
コレラは感染性下痢症のひとつで、治療せずに放置すると数時間で死に至ることもある。コレラ菌に汚染された水を飲んだり食品を食べたりすることで感染する。
中央政府はコレラの感染源をまだ特定できていないが、多くの専門家が貧困外の水道・排水設備の不備が水系感染症の発生を助長していると指摘している。
アフリカ南部ではコレラが蔓延しており、マラウイ、モザンビーク、南アフリカの隣国ジンバブエなど、少なくともで12カ国で今年、死者が確認されている。
ジンバブエの保健当局は24日、今年2月以降、コレラ患者を359人確認し、この数日で少なくとも9人が死亡したと報告した。それによると、コレラと疑われる症状で入院した患者は約1400人。
マラウイでは昨年3月から感染拡大が続き、これまでに1000人以上が死亡、3万6000人以上が治療を受けている。
ジンバブエ当局によると、首都ハラレの中心部でもコレラ患者が確認され、その多くが不衛生な井戸の水を飲んでいたという。ある井戸は近くを通る汚水管が破裂したことでひどく汚染されていた。
アフリカ大陸におけるコレラ感染は衛生問題だけでなく、最近アフリカ南部の一部地域を襲ったサイクロンなどの天災やコレラワクチン不足が原因であるとされている。