ナイジェリア北西部でコレラ流行、8人死亡、200人以上感染
コレラは感染性下痢症のひとつで、治療せずに放置すると数時間で死に至ることもある。コレラ菌に汚染された水を飲んだり食品を食べたりすることで感染する。
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アフリカ西部・ナイジェリア北西部ザムファラ州でコレラが蔓延し、少なくとも8人が死亡、11のコミュニティで200人以上が感染した。地元当局が28日、明らかにした。
コレラは感染性下痢症のひとつで、治療せずに放置すると数時間で死に至ることもある。コレラ菌に汚染された水を飲んだり食品を食べたりすることで感染する。
現地メディアによると、ザムファラ州の医療は治安の悪化により、崩壊の危機に瀕しているという。
コレラが確認された集落では医療施設の不足により多くの患者が自宅で治療を受けるなど、対応が追いつかない状況だ。
ロイター通信の通信の取材に応じた村長は「現在21人以上の患者が地元の病院に入院中で、搬送が遅れた3人が死亡した」と語った。
別の集落の住民はロイターの取材に対し、「私の集落では53人が感染した。薬も点滴もない。盗賊が都市部への移動を妨げている」と述べた。
ザムファラ州は同国で最も危険な州のひとつ。地元で「バンディッド」と呼ばれる盗賊団は過去数年間で数千人を殺害したり、誘拐したとされる。
ザムファラ州当局は27日、バンディッドとみられる武装集団が集落を襲撃し、少なくとも2人を殺害、100人以上を拉致したと明らかにした。
ナイジェリアでコレラの流行は珍しくなく、21年には過去10数年で最も深刻な状況となった。