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アフリカのコレラ感染者、2022年の3倍に急増 2025年11月

コレラはビブリオ・コレラ菌(Vibrio cholerae)によって引き起こされる急性の感染症である。
マラウイ、経口生コレラワクチンを接種する少女(Getty Images)

アフリカ疾病予防管理センター(CDC)は20日、アフリカ大陸でコレラ感染者数が急増していると報告した。

アフリカCDCは報告書の中で、今年のコレラ症例数は2022年の3倍に達していると明らかにした。

それによると、今年これまでに報告された症例数は30万件以上、7000人以上が死亡している。

症例数の90%がコンゴ民主共和国、アンゴラ、スーダン、南スーダン、ナイジェリアで報告されている。

アフリカCDCは先週、アフリカ大陸で「過去25年間で最悪」のコレラ流行が発生していると発表していた。

コレラはビブリオ・コレラ菌(Vibrio cholerae)によって引き起こされる急性の感染症である。

主な症状には、突然の水様性下痢、嘔吐、腹痛、脱水症状がある。特に重症例では血圧低下や腎不全、ショック状態に陥ることがあり、迅速な補液や電解質補充が不可欠となる。

今回の流行で最も多くの症例を報告しているのはコンゴ。保健当局はアンゴラの高い感染率にも懸念を示している。その他、スーダン、南スーダン、ナイジェリアでも多数の症例が確認されている。

アフリカCDCは疾病の拡散防止に向け、アフリカ諸国における水・衛生インフラの強化を呼びかけている。

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