▽この子供は首都カンパラの医療機関に入院していたが、2月25日に亡くなった。
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世界保健機関(WHO)は1日、アフリカ東部・ウガンダで4歳の子供がエボラ出血熱に感染し、亡くなったと明らかにした。
それによると、この子供は首都カンパラの医療機関に入院していたが、2月25日に亡くなったという。
それ以上の詳細は明らかにしておらず、ウガンダの保健当局はコメントを出していない。
これにより、今回のエボラ流行で亡くなった人は2日目となった。
ウガンダでエボラウイルスが確認されたのは2000年に初めて患者を報告して以来9回目。今回もスーダン株が流行した。
エボラウイルスはリスクグループ4に該当するウイルスのひとつ、治療開始が遅れると致死率は90%に達する。感染者の血液、臓器、体液に直接触れることで感染する。
前回ウガンダで流行したウイルスもスーダン株で、1976年にザイール(現コンゴ民主共和国)で初めて確認された株とは異なる。
スーダン株の感染力はザイール株に比べると弱く、死亡率も低いとされる。
1月と2月に感染した8人はいずれも退院し、その後感染者は報告されていなかった。
1人目の犠牲者である男性は最初にカンパラで診察を受け、その後、東部ムバレに移動。症状が回復しなかったため、カンパラの国立病院に入院したものの、1月29日に亡くなった。
この男性の親族を含む8人の治療が成功したことから、地元の保健当局は終息を期待していた。感染源は特定されていない。
濃厚接触者の追跡はエボラの蔓延を食い止める鍵である。スーダン株に対応したワクチンはなく、臨床試験が続けられている。
WHOによると、ウガンダの国境検問所では毎日2万人以上の旅行者がエボラの検査を受けているという。
WHOはウガンダのエボラ対策を支援するため、約300万ドルを提供しているが、トランプ米政権が国際開発庁(USAID)の対外援助を停止したため、資金不足に陥る可能性があると警告している。
カンパラでは先月初めからスーダン株ワクチンの臨床試験が行われている。国際エイズワクチン推進構想(IAVI)がWHOの要請を受け、試験用ワクチンを提供した。
WHOは前回流行時、▽米国の研究所が開発したワクチン▽英オックスフォード大学とワクチン研究機関が開発したワクチン▽IAVIなどが協力して開発したワクチンの臨床試験を行った。