ソマリア議会で乱闘、憲法改正案をめぐり与野党対立
ソマリアは2012年以降、暫定憲法のもとで統治されており、恒久憲法制定をめぐる議論が長年くすぶっている。
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ソマリア・モガディシオの国会で28日、憲法改正案を巡る与野党の乱闘が起き、法案審議が中断された。議長が改正案の審議を提案した直後、反対派議員が激しく抗議し、議場は怒号と押し合いへと発展した。
ソマリアは2012年以降、暫定憲法のもとで統治されており、恒久憲法制定をめぐる議論が長年くすぶっている。今回の提案は議会の任期延長につながる可能性があるとして反対派の反発を招いた。反対派は改正案が議会と大統領の任期を2年間延長する「口実」になると主張し、この日の審議席上で激しい対立が生じた。
混乱は議長が会議開始時に議題として改正案文書を配布しようとした瞬間に始まった。反対派議員は予定外の議題に抗議し、文書を引き裂いたり笛を鳴らしたりして進行を妨害した。これに対し賛成派の議員や閣僚が応戦し、口論から小競り合いに発展したという。地元テレビ局が報じた映像には内相と野党議員がつかみ合う様子が映っていた。
反対派の議員は、「議長が適切な手続きを踏まずに改正案を急ごうとしている」と批判した。反対派は多数の議員が憲法改正プロセスから撤退しており、政府主導の法案は広範な支持を欠いていると主張している。
議長は混乱を受けて会議を中断し、違反行為に対して規律措置を取る可能性を示唆したが、改正案や審議再開の見通しについて具体的な説明はしなかった。いつ審議が再開されるかは不透明なままである。
ソマリアにおける憲法改正論議は政治的な緊張を高める一因となっており、2012年以降何度も政府と地方、各政治勢力間で意見の隔たりが表面化してきた。2021年には同様の任期延長を巡る動きが憲法危機を引き起こし、モガディシオで武力衝突寸前の事態に発展した経緯がある。今回の混乱は同国の政治的不安定さが依然として根深いことを浮き彫りにした。
政治アナリストは憲法改正の手続きには広範な合意形成が不可欠であり、反対派との対話を欠いた進め方はさらなる対立を招く恐れがあると指摘している。憲法の恒久化や任期延長の是非を巡る議論は、今後もソマリア政治の焦点となる見通しである。
