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チャド裁判所、マスラ前首相に禁固20年、扇動罪など

検察は禁固25年を求刑していた。
2025年8月9日/チャド、ロゴネ・オクシデンタル州、支持者に手を振るマスラ前首相(Getty Images/AFP通信)

アフリカ西部・チャドの裁判所が野党指導者であるマスラ(Succès Masra)前首相に対し、人種差別的な暴力の扇動を含む複数の容疑で禁固20年を言い渡した。現地メディアが9日に報じた。

マスラ氏と数十人の共犯者は今年5月に南西部ロゴネ・オクシデンタル州で遊牧民と農民の衝突を引き起こしたとして逮捕・起訴された。

この暴動では少なくとも35人が死亡、6人が負傷した。

マスラ氏は容疑を否認している。

検察は禁固25年を求刑していた。

マスラ氏の弁護士はロイター通信の取材に対し、「マスラ氏は禁固20年に加え、10億CFAフラン(約2.6億円)の罰金を命じられた」と語った。

また弁護士は「速やかに控訴する」と述べた。

マスラ氏は24年5月の大統領選でデビ(Mahamat Idriss Deby)大統領に敗れた。

チャドは世界で最も貧しい国のひとつであり、1960年にフランスから独立して以来、政治情勢が安定したことは一度もない。選挙で国家元首を選出したのも初めてであった。

故イドリス・デビ(Idriss Deby Itno)前大統領は2021年4月、反政府勢力「チャド変革友愛戦線(FACT)」との戦闘で戦死。これを受け、軍の最高司令官であった息子のデビ氏が議会を解散し、軍事評議会を発足させ、大統領代行に就任した。

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