◎ボコ・ハラムは西アフリカで最も強力な過激派のひとつであり、その影響力は拡大し続け、隣国のチャド、ニジェール、カメルーンでも猛威を振るっている。
アフリカ中西部・チャド湖付近でパトロール中の装甲車が爆発物に接触し、陸軍兵士7人が死亡した。大統領府が25日、明らかにした。
それによると、事件はチャド湖沿いの舗装されている道路で発生。装甲車が地雷とみられる爆発物に接触、爆発により大破したという。
チャドのデビ(Mahamat Idriss Deby)大統領はSNSに声明を投稿。ナイジェリア北部に拠点を置くイスラム過激派組織ボコ・ハラムが爆発物を設置した可能性があると指摘した。
ボコ・ハラムは西アフリカで最も強力な過激派のひとつであり、その影響力は拡大し続け、隣国のチャド、ニジェール、カメルーンでも猛威を振るっている。
ナイジェリア軍とボコ・ハラムは戦争状態にある。軍事アナリストによると、ボコ・ハラムに殺害された市民はこの10年間で4万人近くに達したとみられる。
チャド軍はチャド湖周辺の過激派拠点を2020年に一層。それ以来、テロ攻撃はほとんど報告されていなかった。学校、モスク、教会の復興も進み、人道支援団体も活動を再開している。
ボコ・ハラムの暴力再燃は今年5月の大統領選に影響を与える可能性がある。