カメルーン大統領(92歳)が宣誓、8期目スタート、抗議デモ続く中
投票は10月12日に行われ、ビヤ氏の再選が焦点になっていた。
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カメルーンで6日、大統領就任式が行われ、ビヤ(Paul Biya、92歳)大統領が8期目をスタートさせた。
ビヤ氏は首都ヤウンデの国会議事堂で演説。各地で抗議デモが続く中、秩序を取り戻すことを誓い、無責任な野党政治家や外国勢力が混乱を煽っていると主張した。
投票は10月12日に行われ、ビヤ氏の再選が焦点になっていた。
ビヤ氏は世界最年長の大統領であり、1982年に前任者が辞任した際に権力を掌握。40年以上にわたり政権を維持してきた。
憲法裁判所によると、ビヤ氏の得票率は53.66%、チロマ(Issa Tchiroma Bakary)候補は35.19%、投票率は57.7%であった。
憲法裁は10月27日に最終結果を公表、ビヤ氏の8選が確定した。
チロマ氏は選挙当局を「詐欺集団」と呼び、支持者に抗議デモを続けるよう呼びかけている。
ビヤ氏は演説で、「職務に就くにあたり、我が国が直面する状況の深刻さを十分に認識している。不満の深さと期待の大きさも認識している」と語った。
国連は一連の抗議デモで治安部隊が少なくとも48人のデモ参加者を殺害したと報告している。
政府は死傷者や逮捕者数を公表していない。
新たな任期により、ビヤ氏はほぼ100歳になるまで権力の座に留まることが決まった。
ビヤ氏は長年にわたり、スイス・ジュネーブにあるホテル・インターコンチネンタルを拠点として、定期的に長期休暇を過ごしてきた。
