◎カメルーンでは英語圏の独立国家建設を目指す分離主義者が2017年に反乱を起こして以来、テロ攻撃が相次いでいる。
カメルーンの警察当局は25日、南西州の州都ブエアで開催されたスポーツイベントで爆発があり、少なくとも19人が負傷したと発表した。
地元メディアによると、事故が発生したのは「マウントカメルーンレースオブホープ(Mount Cameroon Race of Hope)」というマラソン大会。出場していた選手9人と赤ちゃんを含む市民10人が負傷したという。
負傷者は市内の医療機関に搬送され治療を受けている。ケガの程度は不明だ。
州警察は声明で、「コース上で何かが爆発した」と報告したが、それ以上の詳細は明らかにしなかった。
カメルーンでは英語圏の独立国家建設を目指す分離主義者が2017年に反乱を起こして以来、テロ攻撃が相次いでいる。
北西部の英語圏で活動する分離主義勢力はその他のフランス語圏地域から疎外されていると主張している。
国連によると、この紛争で死亡した市民は確認できているだけで3300人以上、75万人以上が避難生活を余儀なくされている。
地元メディアによると、英語圏の分離主義勢力が爆発に関与したと犯行声明を出したという。この組織は市民ではなく軍を攻撃したと主張している。
組織のスポークスマンは25日、フェイスブックに投稿した声明で、「我々の選手の警備に当たっていたカメルーン軍の兵士を狙った」と述べている。「民間人が負傷したことを遺憾に思うが、我々は軍に支配された領土を奪還するまで戦い続けると誓う」
地元メディアによると、このレースは今年50周年を迎え、13カ国から550人以上の選手が参加していたという。爆発はレースが始まってから30分も経たないうちに発生した。