カメルーン大統領選、野党関係者2人逮捕、緊張高まる
投票は10月12日に行われ、ビヤ大統領(92歳)の再選が焦点になっている。
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アフリカ西部・カメルーンの大統領選挙に関連し、2人の野党関係者が逮捕された。現地メディアが25日に報じた。
投票は10月12日に行われ、ビヤ(Paul Biya、92歳)大統領の再選が焦点になっている。
ビヤ氏は世界最年長の大統領であり、1982年に前任者が辞任した際に権力を掌握。40年以上にわたり政権を維持してきた。
地元メディアはビヤ氏が8期目の当選を果たす可能性が高いと報じている。
憲法裁判所は10月27日に公式結果を発表する見込みだ。
現地メディアによると、逮捕されたのは野党のチロマ(Issa Tchiroma Bakary)候補への支持を表明していた野党幹部2人とされる。
チロマ氏は先週、公式結果発表前に勝利を宣言。ビヤ氏に敗北を認めるよう要求した。
与党・カメルーン人民民主運動(CPDM)はチロマ氏が偽情報を拡散し、暴動を煽っているとして、捜査当局に逮捕するよう求めていた。
報道によると、2人は南西部ドゥアラ市内で24日深夜に逮捕されたという。
地元テレビ局は野党関係者の話しとして、「武装警察が会計責任者を含む複数人を拉致し、うち2人を刑務所に送った」と伝えている。
それ以上の詳細は明らかになっていない。
政府高官は25日、「抗議活動という名目で暴力を企てた疑いで、複数の人物を逮捕した」と述べたが、詳細は明らかにしなかった。
チロマ氏は選管が票を操作している兆候がみられると主張。市民団体も投票中に「複数の不正行為」が確認されたと報告している。選管はコメントを出していない。
この発言後、一部の野党支持者が首都ヤウンデやドゥアラなどで小規模な抗議デモを行っている。
今週初めの抗議デモでは複数人が逮捕され、少なくとも1人が死亡した。
