◎ビヤ氏は世界最高齢の大統領であり、41年以上権力を維持している。
カメルーンのビヤ大統領(Getty Images)

カメルーン政府が9月初旬以来公の場に姿を現していないビヤ(Paul Biya、91歳)大統領の健康状態について報じることを禁じた。

内務省の報道官は9日の声明で、「大統領の健康に関するメディアでの議論は厳禁である」とし、違反したメディアを取り締まる監視機関を設置するとした。

内務省は地方自治体にも同様の書簡を送り、ビヤ氏の健康状態に関するメディアの質問に応じないよう求めている。

内務省は書簡の中で、これを「国家安全保障の問題」であるとし、命令に違反した者は「厳しい現実に直面する」と警告した。

ビヤ氏が最後に公の場に姿を見せたのは、1カ月前に北京で開催された中国・アフリカ首脳会議。それ以来、ニューヨークでの国連総会やパリでの首脳会議など、出席が期待されていた会合には出席していない。

大統領府の報道官は8日、ビヤ氏の健康状態をめぐる憶測を一蹴。「大統領は北京でのサミット後、プライベートで欧州を訪問し、至って元気だ」と主張した。

SNSには「ビヤの葬儀いつ?」「ビヤはアルツハイマー病を患っている」「ビヤが老人ホームに入居した」などといった噂が多数投稿されている。

報道官はこれらの噂を蹴っ飛ばし、「大統領は元気だ」と述べた。

地元の独立系メディアは禁止令を「検閲」と非難している。

ビヤ氏は世界最高齢の大統領であり、41年以上権力を維持している。

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