◎M痘は中央・西アフリカでよくみられる感染症のひとつ。1970年にコンゴ民主共和国で初めて検出された。
アフリカ中部・ブルンジでM痘(エムポックス)感染者が急増している。
ブルンジの保健省は23日、5~19歳の感染者が全体の33%を占めていると明らかにした。
新学期を迎えた学校は感染予防対策に力を入れ、生徒と保護者に警戒を呼びかけている。
M痘は中央・西アフリカでよくみられる感染症のひとつ。1970年にコンゴ民主共和国で初めて検出された。
重症化リスクは低く、感染者の大半は数週間で回復する。
死亡率は地域の医療体制によって異なるが、概ね1~3%ほど。潜伏期間は7~21日で、ほとんどの患者が10~14日で発症する。
世界保健機関(WHO)は先月、コンゴを中心とするアフリカ中部と西部でM痘感染者が急増していることを受け、公衆衛生上の緊急事態を宣言した。
国連児童基金(UNICEF、ユニセフ)によると、ブルンジ西部のある学校では生徒に社会的距離を保ち、手洗いを徹底し、不用意に同級生に触れない呼びかけているという。
同国では今年7月以来、数百人の感染者が報告されている。亡くなった人はいない。
震源地であるコンゴで今年確認されたM痘感染者は2万5000人超、死亡者数は738人。感染者の大半が15歳以下の子供である。
ルワンダはコンゴと国境を接し、数週間前から国境警備を強化している。地元メディアによると、国境検問所でM痘感染者が確認されたという報告はないという。