◎ブルンジは世界最貧国のひとつで、1990年代後半の総輸出の80%近くをコーヒー豆が占めていた。
ブルンジのコーヒー豆は現在、国の総輸出の約40%を占め、人口の7割にあたる800万人の生活を支えている。
しかし、コーヒー産業は衰退の一途をたどっており、各地の農家で働く若者やベテランを苦しめている。
ブルンジはケニアやエチオピアのような大生産国には及ばないものの、世界のコーヒー生産国の上位40カ国に名を連ねている。
政府は2020年、コーヒー産業の民営化がもたらした困難と苦痛の責任を取り、介入を決断した。
しかし、国営化後も生産量は伸びず、多くの農家が廃業し、若者は職を失い、ベテランは路頭に迷った。
政府の公式データによると、2021~2022年シーズンの生産量は昨シーズンの34,000トンから6,000トンに減少したという。
多くのコーヒー畑が放置され、一部のコーヒー農家はより収益性の高い農作物を選択した。
首都ギテガのコーヒー農家であるハキジマナ氏はアフリカニュースの取材に対し、「コーヒー業界には仲介業者が多すぎる」と語った。「私たちコーヒー農家は直接買い手とやり取りしたいと考えています。中抜きしないでくださいと言いたいです...」
コーヒー農家は主に民間の仲介業者を通じて市場にコーヒーを届けている。買い手と直接やり取りする農家も存在するが、多くが取引の手間を省くために仲介業者に依頼しているようである。
日本のJA(農業協同組合)のような組織はない。
ブルンジの経済学者であるアキントーレ教授によると、コーヒー農家の活動が低迷している要因はいくつか考えられるという。
アキントーレ教授はアフリカニュースに、「農家は収益を見込めないコーヒーに労力を割きたくないと考えている」と語った。「仲介業者の中抜き、価格設定、コーヒー園の老朽化、人材不足、様々な問題が農家を悩ませています...」
コーヒー豆の生産量は紛争が内戦に発展した1993年に激減した。
ブルンジは世界最貧国のひとつで、1990年代後半の総輸出の80%近くをコーヒー豆が占めていた。しかし、コーヒー農家の耕地面積は全体の3%ほどにとどまっており、多くがキャッサバ、トウモロコシ、バナナ、その他の野菜にあたられている。
コーヒー豆以外の農作物を輸出にあたる取り組みは定着せず、コーヒー栽培が低迷した結果、農家は収益を失い、国内で消費される他の農作物に移行するも外貨を獲得することはできず、国の経済はここ数十年、低迷している。
ブルンジの1人あたり名目GDPは2000年代初頭からほとんど伸びておらず、世界で最も低い。