◎最高指導者のトラオレ大尉が新政権樹立まで国会を運営する。
アフリカ西部・ブルキナファソの軍事政権が6日、タンベラ(Apollinaire Joachim Kyelem de Tambela)首相を解任した。国営テレビが6日に報じた。
それによると、最高指導者のトラオレ(Ibrahim Traore)大尉が新政権樹立まで国会を運営するという。
解任の理由は明らかにされていない。
2年前のクーデターで前軍政を打ち負かし、世界最年少の大統領となったトラオレ(Ibrahim Traore)大尉はイスラム過激派との全面戦争を宣言している。
この紛争による死者は数万人、避難者は200万人以上と推定されている。被害の全容は明らかになっておらうず、調査が進む目途も立っていない。
トラオレ氏は政権発足以来、治安の問題を解決するのに苦労してきた。
国際テロ組織アルカイダやイスラム国(ISIS)系組織による攻撃は激しさを増し、同国は壊滅的な打撃を受けている。国連によると、住居を失った人々の半数が子供だという。
過激派は国土の半分を支配し、市民から独自の税金を徴収している。