◎ECOWAS加盟国の首脳らは3カ国の軍事政権指導者と脱退を思いとどまらせるための協議を続けてきた。
アフリカ西部のブルキナファソ、マリ、ニジェールが西アフリカ諸国経済共同体(ECOWAS)からの離脱に向けた協議の期間を6カ月間延長することで合意した。現地メディアが14日に報じた。
ECOWAS加盟国の首脳らは3カ国の軍事政権指導者と脱退を思いとどまらせるための協議を続けてきた。
軍政の指導者たちは今年1月にECOWASを脱退したと一方的に表明。正式な脱退手続きには1年以上かかるとみられていた。
加盟国は先週末、ナイジェリアの首都アブジャで3カ国の代表団とこの問題について協議していた。
この3カ国は10年以上にわたってサヘル地域に拠点を置く国際テロ組織アルカイダやイスラム国(ISIS)系組織と戦ってきた。
しかし、3カ国は軍事クーデター後、旧宗主国フランスや米国との関係を断ち、サヘル諸国連合(AES)を形成してロシアに接近。マリ軍政はロシアの民間軍事会社ワグネルと契約を結び、一般市民を巻き込みながら過激派を掃討している。
今回の協議延長により、離脱日は7月29日まで延長された。
ECOWASはこの期間を利用して、3カ国に脱退を思いとどまるよう説得したい考えだ。
3カ国は14日、離脱後もECOWAS全加盟国の国民に対するビザ免除を継続すると表明した。
この決定により、3カ国の離脱がこの地域に住む4億人の自由貿易と移動を脅かすのではないかという懸念が和らいだ。