◎ブルキナファソを含む西アフリカ諸国はサハラ砂漠以南のサヘル地域に拠点を置くアルカイダやイスラム国(ISIS)系組織の暴力に悩まされている。
2019年10月20日/ブルキナファソ、首都ワガドゥグー郊外(Ludivine Laniepce/AP通信)

ブルキナファソの軍事政権は12日、サヘル地域に拠点を置くジハード主義者を押し戻し、奪われた領土を取り戻す新しい作戦を開始すると発表した。

ブルキナファソを含む西アフリカ諸国はサハラ砂漠以南のサヘル地域に拠点を置くアルカイダやイスラム国(ISIS)系組織の暴力に悩まされている。

軍報道官は声明で、「テロリストの暴力は北部と東部地域に集中していたが、他の地域にも広がりつつある」と懸念を表明した。

報道官は戦闘部隊を再編成し、テロ組織から領土を取り戻し、避難民の帰還を支援するとした。

AFP通信は政府筋の話を引用し、「作戦の最大の目的はテロ組織の戦闘力を低下させ、まだ影響を受けていない地域を保護すること」と報じている。

報道官は「戦闘部隊の再編成が完了次第、速やかに作戦を開始し、テロリストに支配された地域の安全と治安を回復する」と約束した。

戦闘部隊の再編成と奪還作戦の詳細は明らかにされていない。

ECOWAS(西アフリカ諸国経済共同体)のデータによると、ブルキナ政府は領土の約40%しか管理できておらず、残り60%はテロ組織の支配下に置かれている。

ブルキナ軍は今年1月、国の治安を維持できなかったとしてカボレ(Roch Kabore)大統領を追放した。暫定大統領に就任したダミバ(Paul-Henri Sandaogo Damiba)中佐は治安の回復を最優先課題としている。

しかし、クーデター以降も治安は回復せず、悪化した。報道によると、テロリストの攻撃は増加傾向にあるという。

北部地域で8月4日から10日にかけて発生したテロ攻撃では兵士20人を含む少なくとも40人が死亡した。

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