◎ブルキナおよびマリを中心とするサヘル地域では国際テロ組織アルカイダやイスラム国(ISIS)系の過激派が猛威を振るっている。
西アフリカ・ブルキナファソの地元当局は30日、イスラム過激派とみられる武装集団のテロ攻撃で陸軍兵士を含む約40人が死亡したと明らかにした。
AFP通信によると、隣国マリの国境付近で陸軍の車列が攻撃を受けたという。
AFPは地元当局者の話として、「この攻撃で陸軍兵士や民兵の戦闘員約20人が死亡した」と伝えている。
この攻撃が確認された地点から100kmほど離れた集落でも武装集団が住民を攻撃し、約20人が殺害されたようだ。
AFPは治安筋の話しを引用し、「軍政の航空支援部隊がテロリスト約30人を無力化した」と報じた。
軍政はサヘル地域に拠点を置くイスラム過激派「討伐作戦」を決行中である。
地元メディアによると、マリ国境付近ではこの数週間、テロ攻撃が多発しているという。
ブルキナおよびマリを中心とするサヘル地域では国際テロ組織アルカイダやイスラム国(ISIS)系の過激派が猛威を振るっている。
昨年9月のクーデターで旧軍政を追放し、世界最年少の大統領となったトラオレ(Ibrahim Traore)大尉は過激派に支配された領土を「征服」すると宣言したが、暴力の波に圧倒されているように見える。
今月中旬にはブルキナ中東部の集落が過激派の攻撃を受け、民間人20人以上が虐殺されたと伝えられている。
この7年間の暴力で死亡した市民は1万人を超え、200万人以上の国内避難民になったと推定されている。