◎ブルキナファソでは今年1月の軍事クーデター以降、同様のテロ攻撃が相次いでいる。
2018年5月29日/ブルキナファソ北部、国軍のパトロール部隊(Issouf Sanogo/AFP通信/Getty Images)

ブルキナファソ軍は13日、武装勢力が北部の村を襲撃し、民間人少なくとも50人を殺害したと発表した。

報道によると、襲撃を受けた村は北部スム県の郊外に位置する。スム県にはアルカイダやイスラム(ISIS)とつながりのあるジハード組織の拠点が複数あると伝えられている。

軍の報道官は記者団に対し、「治安部隊はこれまでに50人の遺体を確認した」と述べ、死者数はさらに増えるという見方を示した。

国連は13日、この攻撃を非難し、当局に加害者を捕え、裁判にかけるよう要請した。

今回襲撃を受けた村の近くでは先週にも虐殺事件が発生したと伝えられている。

AFP通信によると、6月9日にこの村の近くで警察官11人が射殺されたという。軍はこの事件に関与したとされる武装勢力の戦闘員少なくとも40人を殺害した。

報道官は、「テロリストは取り締まりの報復として市民を虐殺した」と非難した。「私たちは対テロ作戦を継続します...」

この地域の人道支援団体によると、村から逃げ出した住民約3000人が近隣の町に避難したという。

ブルキナファソでは今年1月の軍事クーデター以降、同様のテロ攻撃が相次いでいる。

軍の指導者はサヘル地域に拠点を置くジハード組織の取り締まりに失敗した政府を追放し、「対テロ作戦で成果を上げ、平和を取り戻す」と主張している。

暫定大統領のダミバ(Paul-Henri Sandaogo Damiba)中佐は13日、この地域の治安維持を最優先すると宣言した。

クーデター以降、サヘル地域周辺の戦闘は落ち着いていたが、3カ月ほどに攻撃が再開され、兵士と民間人、合わせて数百人が死亡している。

テロは主に北部と東部で発生している。

ブルキナファソはサヘル地域で進行中の紛争に深く関与しており、2015年以降に死亡した兵士と民間人は2000人を超え、約190万人が避難民になった。

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