◎ブルキナの国土の半分が軍政の管理下になく、イスラム過激派の支配下に置かれている。
西アフリカ・ブルキナファソ北部の集落にイスラム過激派が押し入り、キリスト教徒少なくとも15人を処刑した。地元当局が25日、明らかにした。
それによると、事件はサヘル地域の教会で発生。日曜礼拝に出席していた市民少なくとも15人が銃殺されたという。
現場で対応に当たった民兵は声明で、「狂ったテロリストが教会で銃を乱射し、12人が現場で死亡、3人が近くの宿屋で力尽きた」と明らかにした。
犯行声明を出した組織は確認されていない。
ブルキナ北部では過激派と国軍による戦闘が続いており、イスラム国(ISIS)もしくは国際テロ組織アルカイダ系の組織に疑惑の目が向けられている。
民兵の報道官は声明で、「この恐ろしい虐殺に関与したテロリストを1人残らず倒すと神に誓う」と述べたが、それ以上の詳細は明らかにしなかった。
ブルキナの国土の半分が軍政の管理下になく、過激派の支配下に置かれている。
軍政はISISやアルカイダを含む過激派の反乱に何年も悩まされてきた。
一連の戦闘やテロ攻撃で死亡した民間人は数千人と推定されている。被害の全容は明らかになっておらず、調査が進む目途も全く経っていない。
国連によると、過激派と国軍の戦闘に巻き込まれて難民になった市民は200万人以上と推定され、その多くが国外に逃亡したという。
米国防総省が管轄するアフリカ戦略研究センターは昨年8月に公表したレポートの中で、「2022年1月のクーデター以来、過激派に殺害された市民の数は過去18カ月の3倍に急増した」と明らかにしていた。