◎ブルキナと隣国マリを中心とするサヘル地域では国際テロ組織アルカイダやイスラム国(ISIS)系の過激派が猛威を振るっている。
ブルキナファソ、西部の集落(Getty Images)

ブルキナファソの地方当局は13日、イスラム過激派とみられる武装勢力が西部の集落を襲撃し、住民少なくとも33人を殺害したと明らかにした。

ブクル・デュ・ムーン地方の知事室によると、武装勢力は11日夕方に郊外の集落を急襲し、住民をナタや斧で惨殺したという。

同知事室は声明で、「死者数は暫定値であり、増加する可能性がある」と述べている。

軍事政権の報道官はフェイスブックに声明を投稿。事件を「卑劣なテロ」と呼び、関与した者をひとり残らず無力化すると誓った。

それによると、武装勢力は11日の午後5時頃、近くの川沿いにある畑で作業をしていた村人を襲ったという。

報道官は周辺住民に警戒を呼びかけ、この事件に関する情報や不審者を目撃した時は近くの基地に連絡するよう求めた。

ブルキナと隣国マリを中心とするサヘル地域では国際テロ組織アルカイダやイスラム国(ISIS)系の過激派が猛威を振るっている。

市民は過激派の暴力に不満を募らせており、昨年は2度軍事クーデターが発生した。

9月のクーデターで旧軍政を追放し、世界最年少の大統領となったトラオレ(Ibrahim Traore)大尉は過激派に支配された領土を「征服」すると宣言したが、暴力の波に圧倒されているように見える。

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