◎ブルキナ軍は昨年1月と9月の軍事クーデターで政権を掌握し、過激派から領土を奪還すると宣言した。
ブルキナファソ当局は20日、イスラム過激派の攻撃でボランティア民兵16人と民間人2人が死亡したと明らかにした。
AFP通信などによると、攻撃は19日に北部の複数の地域で確認されたという。
軍報道官はSNSに声明を投稿。「アルカイダやイスラム国(ISIS)とつながりのある過激派が民間人を標的にした」と報告した。
攻撃の詳細は明らかにされていないが、一部の地元メディアは「過激派と民兵の銃撃戦を確認した」と報じている。
軍事政権は過激派に占領された領土の奪還を目指しているが、北部地域は今もISIS系組織に支配されている。
ECOWAS(西アフリカ諸国経済共同体)によると、ブルキナ軍は国土の60%しか管理できておらず、残り40%は過激派の支配下に置かれている。
過激派は昨年9月に発足したトラオレ(Ibrahim Traore)政権に猛攻を仕掛けている。
過激派の攻撃で死亡した民間人は数千人と推定され、少なくとも200万人が避難民になった。
軍事クーデターで前軍事政権を追放したトラオレ(Ibrahim Traore)大尉は「テロリストの群れに占領された領土を奪還する」と宣言。過激派に全面戦争を仕掛けた。
国営テレビによると、トラオレ氏が昨年末に開始したボランティア民兵募集キャンペーンに応募した市民は9万人に達したという。