◎事件は首都ワガドゥグから200キロほど離れた集落で26日に発生した。
ブルキナファソ北部で国際テロ組織アルカイダとつながりのある過激派が市民少なくとも40人を殺害した。国連が28日、明らかにした。
それによると、事件は首都ワガドゥグから200キロほど離れた集落で26日に発生。この集落と周辺地域は1年以上前から過激派の支配下にあったという。
国連人権高等弁務官事務所(OHCHR)はこの襲撃を「戦争犯罪」と呼び、軍政に対し、関与した組織を取り締まり、裁判にかけるよう促した。
一方、国営テレビは29日、ワガドゥグ郊外で激しい銃撃戦があり、過激派の戦闘員数十人が死亡したと報じた。
ブルキナはアルカイダやイスラム国(ISIS)系組織の反乱に悩まされている。
軍政は今週、北部地域で大規模な掃討作戦を開始。ISIS系組織の戦闘員少なくとも400人を一掃したと主張している。
OHCHRの報道官は26日の襲撃について、「アルカイダ系組織は集落の住民を虐殺し、その後、近くにある国内避難民向けの3つのキャンプを襲い、火を放った」と明らかにした。
また報道官は「戦闘に関与していない民間人や個人を意図的に攻撃することは戦争犯罪である」と糾弾した。