南アフリカ・ヨハネスブルクで建物倒壊、幼児含む3人死亡
事故は28日の午前3時ごろでに発生。通報を受けた緊急隊が現場に急行し、救助活動を行った。
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12月28日未明、南アフリカ・ヨハネスブルク近郊ソウェトにある2階建ての建物が倒壊し、少なくとも3人が死亡した。当局が明らかにした。死亡したのは1歳の幼児1人と成人女性2人、関係当局が倒壊の原因を調べている。事故当時建物内には6人がいたとされ、3人が救出され、市内の病院に搬送された。
現場を管轄するヨハネスブルク緊急管理サービスの報道官は声明で、「この事故で痛ましいことに3人の命が失われた。2人の成人女性と1人の子どもだ」と述べ、当局が対応に当たっている説明した。
事故は28日の午前3時ごろでに発生。通報を受けた緊急隊が現場に急行し、救助活動を行った。救助された3人の容体は明らかになっていないが、治療中と伝えられている。地域住民や関係者からの聞き取り、建物の構造や維持管理の状況、周辺環境などが今後の調査対象になる見込みだ。
今回の事故は南アで相次ぐ建物関連の事故の一例としても注目されている。同国ではインフラの老朽化や建築基準違反、違法建築などが社会問題となっており、専門家や政治関係者からはこうした事故を未然に防ぐための対策強化を求める声が上がっている。実際、事故現場周辺では過密状態や資材の不適切な使用などが指摘されたこともあり、コミュニティでは目に見えるひび割れや傾きがある建物に対し、住民自らが通報するよう当局が呼びかけているという。
12月12日にも別の倒壊事故が発生しており、ヒンズー教寺院の上に建設中だった多層建築物が崩れ、5人が死亡した。この事故では当初1人の死亡が報じられたが、捜索チームが残骸からさらに4人の遺体を発見し、最終的な死者が5人に上った。このような事故は建築現場の安全管理と規制の徹底が喫緊の課題であることを浮き彫りにしている。
当局は今回の事故を受けて、公共の安全と建築物の健全性に対する監視体制の強化を進めるとともに、再発防止のための法的・技術的な対策の見直しを検討している。
