▽ジンバブエ北部に住む7歳の少年は昨年末、自宅から50キロほど離れたマツサドナ国立公園に迷い込んだ。
アフリカ南部・ジンバブエの国立公園に迷い込み、行方不明になっていた少年が5日間、過酷な環境を生き抜き、無事生還した。
ジンバブエ北部に住む7歳の少年は昨年末、自宅から50キロほど離れたマツサドナ国立公園に迷い込んだ。
同園の広さは約1470平方キロメートル(東京23区面積の2倍以上)。肉食動物や危険な野生動物が生息していることで知られる。
公園管理局によると、少年は自力で食料を集め、乾いた川底で棒を使って井戸を掘り、水を汲んでいた。
自治体とボランティアが捜索隊を結成し、車で園内を探し回った。捜索隊は大音量で音楽を鳴らし、その後、数分間音楽を止め、少年が音に気付いて近づいてこないか確認しながら移動した。
最終的に少年を発見したのは熟練のレンジャーだった。
地元メディアによると、少年は数百メートル先の荒野を走るレンジャーの車を見かけ、走り寄ったという。レンジャーは少年を視認、保護した。
少年を発見したレンジャーは地元テレビ局の取材に対し、「遠くで何かが動いたので、車を止め、その後、少年の姿を確認した」と語った。
この公園には野生のライオン、カバ、アフリカゾウなど、多くの野生動物が暮らしている。専門家によると、この園内で車なしで5日間生き延びるのは成人でも難しいという。