ボツワナ政府、ロシアにレアアースとダイヤモンドを開放
ボツワナはアフリカ南部の内陸国で、ダイヤモンド産業が国家経済の柱となっている。
.jpg)
アフリカ南部・ボツワナはロシアとの関係強化を図るため、モスクワに大使館を開設すると共に、レアアースやダイヤモンド資源の共同開発・投資誘致を進める方針を明らかにした。ボツワナのブテレ(Phenyo Butale)外相が1月4日、ロシア国営タス通信の取材に応じて述べたもので、ロシア企業・投資家の関心を呼び込む狙いがあるとみられる。
ブタレ氏は政治的・経済的に安定した環境を背景に「ボツワナは投資に最適な場所だ」と強調。ロシアの投資家や企業に対して積極的な参入を呼び掛けた。またブタレ氏はレアアースとダイヤモンド分野での協力に重点を置いており、これら資源の開発・加工・輸出面でロシアとの協業が可能だとの見方を示した。
ボツワナはアフリカ南部の内陸国で、ダイヤモンド産業が国家経済の柱となっている。ダイヤモンドは国の歳入の約3分の1、外貨収入の約4分の3を占める重要な資源であり、今後の経済成長と多角化に向けた戦略的分野となっている。
今回の動きは、世界的な地政学的緊張が高まる中での資源外交戦略の一環とみられる。ロシアは欧米諸国との対立が続く中、アフリカ諸国との関係を深化させ、資源分野でのプレゼンス強化を図っている。そうした背景から、ボツワナ側も多国間での投資機会を拡大するため、ロシア市場および企業との連携を模索している。
レアアースは電気自動車や再生可能エネルギー、軍事装備など多様なハイテク産業で不可欠な資源であり、供給の確保と加工能力の強化は多くの国で政策課題となっている。ボツワナ政府はこうした戦略資源分野での外国投資を誘致し、自国の鉱山資源を付加価値の高い製品へと変える取り組みを進める方針だとしている。
また、ロシアの金属採鉱会社ノリリスク・ニッケルは過去にボツワナ政府およびBCLグループとの間でアフリカ資産の売却を巡る紛争を解決した前例があり、資源分野での協力や交渉の土台が一定程度形成されているとの指摘もある。
ボツワナ政府は今後、大使館開設に向けて具体的な日程調整を進めるとともに、ロシア企業との協議を本格化させる見込みだ。政府関係者は、こうした取り組みを通じて外資の流入を促進し、国内経済の多角化と成長を実現したい考えを示している。
ただし、国際社会ではロシアの国際的孤立が続くなか、ボツワナの動きが西側諸国との関係にどのような影響を与えるかについて懸念や注目が集まる可能性もある。
