ナイジェリア北部のバス駐車場で爆弾テロ、9人死亡

中央政府とボコ・ハラムは戦争状態にあり、10数年にわたる戦いで3万5000人以上が死亡、260万人以上が住居を失ったと推定されている。
ナイジェリア北東部ボルノ州(ロイター通信)

ナイジェリア北東部ボルノ州のバス駐車場で爆弾が爆発し、9人が死亡、数人が負傷した。地元当局が2日、明らかにした。

犯行声明を出した組織は確認されていないが、西アフリカ最大のイスラム過激派「ボコ・ハラム」もしくはその一派である「イスラム国西アフリカ州(ISWAP)」に疑惑の目が向けられている。

ボルノ州は過去16年間、ボコ・ハラムの反乱の拠点となってきた。

ボコ・ハラムは西アフリカで最も強力な過激派のひとつであり、その影響力は拡大し続け、隣国のニジェール、チャド、カメルーンでも猛威を振るっている。

中央政府とボコ・ハラムは戦争状態にあり、10数年にわたる戦いで3万5000人以上が死亡、260万人以上が住居を失ったと推定されている。

地元当局によると、IED(即席爆発装置)とみられる爆弾が州郊外の集落のバス専用駐車場で5月31日に爆発。9人が即死し、数人が負傷した。

ロイター通信は州議会関係者の話しとして、「この集落ではボコ・ハラムとISWAPによるテロが急増し、住民の大半が避難を余儀なくされている」と報じた。

爆弾がどこに仕掛けられていたかは分かっていない。

ボルノ州警察の報道官はロイターの取材に対し、「爆弾テロがあったことを確認しているが、詳細は分かっていない」と語った。

ナイジェリア北部でこのような事件は珍しくなく、ボコ・ハラムやISWAPを含む武装勢力が軍や警察だけでなく、多くの市民を殺害している。

 

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