イスラム過激派が神父や旅行者を誘拐 ナイジェリア北部
現場は州都マイドゥグリ郊外のカメルーン国境近く。西アフリカ最大のイスラム過激派「ボコ・ハラム」とみられる武装兵が1日にカトリックの神父と他の旅行者を誘拐したという。
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アフリカ西部・ナイジェリア北東部ボルノ州で神父らがイスラム過激派とみられる武装兵に誘拐された。現地メディアが8日に報じた。
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それによると、現場は州都マイドゥグリ郊外のカメルーン国境近く。西アフリカ最大のイスラム過激派「ボコ・ハラム」とみられる武装兵が1日にカトリックの神父と他の旅行者を誘拐したという。
マイドゥグリの司教は8日、AP通信の取材に対し、「2日に神父と電話で話した」と語った。
それによると、神父らは徒歩での移動を余儀なくされているという。
神父はマイドゥグリで開催されるワークショップに参加するため、カメルーン国境から10キロほどの場所にある検問所で通行許可を待っていたところ、武装した男たちに捕まった。
教会によると、武装兵たちは検問所の近くに止まっていた車にロケットランチャーを打ち込み、少なくとも1人が死亡、複数人が負傷したという。
司教はAPに、「多くの旅行者も一緒に誘拐されたため、武装兵が神父を狙ったかどうかは分からない」と語った。
政府と警察はこの事件に関するコメントを出していない。
ナイジェリア北部ではボコ・ハラムやその関連組織「イスラム国西アフリカ州(ISWAP)」など、数十の過激派や武装勢力が活動している。
ボコ・ハラムは西アフリカで最も強力な過激派のひとつであり、その影響力は拡大し続け、隣国のニジェール、チャド、カメルーンでも猛威を振るっている。
中央政府とボコ・ハラムは戦争状態にあり、10数年にわたる戦いで3万5000人以上が死亡、260万人以上が住居を失ったと推定されている。
ボルノ州でこのような誘拐事件は珍しくなく、ボコ・ハラムやISWAPを含む武装勢力は多くの市民を誘拐・殺害している。
ボコ・ハラムは2014年、ボルノ州チボクの学校を襲撃し、12歳~17歳の少女276人を誘拐した。その多くが今も行方不明のままである。この事件以降に誘拐された学生は確認できているだけで1500人近くに達している。