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▽この事故は今月発生、60人以上のパキスタン人が乗っていたとみられ、そのうち37人が救助された。少なくとも10人が行方不明のままである。
アフリカ北部・リビア沖、移民船(Getty Images)

アフリカ北部・リビア沖で発生した移民船転覆事故により亡くなったパキスタン人12人の遺体が本国に送還された。リビア当局が2月28日、明らかにした。

この事故は今月発生、60人以上のパキスタン人が乗っていたとみられ、そのうち37人が救助された。少なくとも10人が行方不明のままである。

犠牲者の大半が北西部カイバル・パクトゥンクワ州クラム地区の出身であった。

パキスタン政府の報道官は声明で、「12人のうち9人は27日と28日にクラム地区に送られ、他の3人も間もなく故郷に戻る予定である」と明らかにした。

遺体は軍のヘリコプターで移送され、家族に引き渡された。

地元メディアによると、犠牲者たちは家も家族も捨てて長く危険な西欧への旅に出たという。亡くなった男性の1人は20歳で、2人の娘がいた。

リビアは2011年の革命以来、欧州への亡命を希望するアフリカ・中東・アジアの亡命希望者の中継地になっている。

同国で活動する人身売買組織は不安定な情勢を利用して利益を上げているとみられ、エジプト、アルジェリア、スーダンなど、少なくとも6カ国から移民を北部の海岸に移送。頼りないゴムボートや木造船に乗せ、地中海に送り出している。

毎年、何百人ものパキスタン人が危険な陸路や海路を通って欧州に到達しようとして命を落としており、多くのケースで人身売買業者がその手助けをしている。

1月にはアフリカ北西部沖でボートが転覆し、パキスタン人数十人が死亡した。

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