コンゴ北西部の湖でボート2隻沈没、32人死亡、数十人行方不明
コンゴでこのような事故は珍しくなく、アクセスの問題で陸軍や警察による救助活動が行われないこともある。特に武装勢力が支配する地域では事故や自然災害が発生しても救助活動はほとんど行われない。
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コンゴ民主共和国・北西部の赤道州の湖で100人以上の乗客を乗せた2隻のボートが沈没し、少なくとも32人が死亡、数十人が行方不明になっている。地元メディアが13日に報じた。
それによると、事故はトゥンバ湖の船着き場から数キロの地点で11日夜に発生したとみられる。
ロイター通信は捜索活動に参加したボランティアの話しとして、「生存者は見つかっておらず、定員オーバーが原因とみられる」と報じた。
2隻のボートは湖の東岸にある船着き場を出発した。
地元メディアによると、当時の天候は雨で風も強かったという。
AP通信は地元当局者の話しとして、「ある家族が葬儀のため、許可されている乗船地点から親族を輸送するために2隻のボートを手配した」と報じた。
捜索活動は継続中とみられる。乗客はライフジャケットを着用していなかった。
コンゴでこのような事故は珍しくなく、アクセスの問題で陸軍や警察による救助活動が行われないこともある。特に武装勢力が支配する地域では事故や自然災害が発生しても救助活動はほとんど行われない。
赤道州のコンゴ川では今年4月、フェリーが炎上・転覆し、少なくとも148人が死亡した。このフェリーには約500人が乗っていたとみられ、約100人が自力で岸に泳ぎ着いた。
赤道州の別の河川で24年12月に発生したフェリー転覆事故では少なくとも38人が死亡、100人以上が行方不明のままである。
24年10月には南キブ州のキブ湖でフェリーが沈没、少なくとも78人が死亡、100人以上が行方不明になった。このフェリーには278人が乗っていたとされるが、正確な数は分からずじまいである。