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ナイジェリア中部の河川でボート転覆、31人死亡

ナイジェリアでこのような事故は珍しくなく、農産物などを市場に運ぶ人が巻き込まれることが多い。
2021年8月2日/ナイジェリア、北西部ソコト州の河川(Getty Images/AFP通信)

ナイジェリア中部ナイジャ州の河川で過積載のボートが転覆し、少なくとも31人が死亡した。地元当局が3日、明らかにした。

それによると、事故は武装勢力の支配下にある州郊外の河川で発生。約90人を乗せたボートが流木に当たって転覆し、50人が救助されたり、自力で川岸に泳ぎ着いだとされる。

国家緊急事態管理庁(NEMA)は声明で、「この事故により、少なくとも31人が死亡したと報告を受けている」と明らかにした。

行方不明者の数は不明。地元住民や漁師が捜索に当たっているようだ。

ナイジェリアでこのような事故は珍しくなく、農産物などを市場に運ぶ人が巻き込まれることが多い。ボートを使う地域は道路が整備されていない。

北西部ザムファラ州では先月末、武装集団の襲撃から逃れた市民を乗せたボートが沈没し、少なくとも13人が死亡、20人以上が行方不明のままだ。

ナイジェリア北中部では西アフリカ最大のイスラム過激派「ボコ・ハラム」やその関連組織「イスラム国西アフリカ州(ISWAP)」など、数十の過激派や武装勢力が活動している。

武装勢力の支配下に置かれている地域でこのような事故が発生した場合、救助・捜索が行われないことも珍しくない。

ナイジャ州では7月、同じような転覆事故が発生し、少なくとも25人が死亡、行方不明者がいるかどうかは不明である。

ナイジャ州の別の河川で24年11月に発生したボートの転覆事故では女性や子供を中心に100人以上が行方不明になった。

中部コギ州の河川で24年11月に発生したボートの転覆事故では少なくとも8人が死亡、200人以上が行方不明になった。

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