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コンゴの湖で木造船転覆、20人死亡、生存者なし

事故は27日夜に発生。転覆した船は湖畔の町を出発し、首都キンシャサに向かっていた。
コンゴ民主共和国、タンガニーカ湖の船着き場(Getty-Images)

コンゴ民主共和国・クウィル州の湖で木造船が転覆し、少なくとも20人が死亡、複数人が行方不明になっている。地元当局が29日、明らかにした。

それによると、事故は27日夜に発生。転覆した船は湖畔の町を出発し、首都キンシャサに向かっていた。

地元メディアは乗客の中にローマカトリックの助祭も含まれていたと伝えている。

AP通信は地元住民の話しとして、「事故は11月27日午後8時ごろに発生し、生存者の情報はない」と報じた。

中央政府はコメントを出しておらず、行方不明者の正確な数は不明。同州知事は声明で、「現地に派遣した捜索チームの報告を待っている」と述べた。

コンゴでこのような転覆事故は珍しくない。道路インフラが整っておらず、人々は安価な船に頼らざるを得ない。一方でこれらの船は老朽化しやすく、乗客や荷物の重さに耐えきれず転覆する事故が後を絶たない。

さらに、こうした船には救命胴衣が備えられておらず、夜間の航行も一般的であり、事故後の救助活動が難航し、遺体が収容されず行方不明になるケースが多い。

11月上旬に発生した転覆事故では64人が行方不明となっており、今月に入ってだけでも複数の悲惨な事故が報告されている。

9月には北西部の事故で少なくとも193人が死亡したとの報告もある。

こうした惨状に対し、現地の住民や支援団体は警鐘を鳴らしており、過密な木造船の使用を見直すよう呼びかけているが、根本的な交通インフラの整備には時間と資金がかかる。多くの人々にとっては、安価で唯一の移動手段である木造船をすぐに代替する手段はほとんどない。

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