◎ペナンとニジェールは世界で最も貧しい国のひとつであり、石油パイプラインの建設などを共同で進めている。
西アフリカ・ベナンがニジェールへの貨物輸送を再開した。地元当局が27日、明らかにした。
ECOWAS(西アフリカ諸国経済共同体)はニジェールのバズム(Mohamed Bazoum)大統領が軍事クーデターで拘束されたことを受け、同国を除名処分とし、加盟国との国境封鎖、金融取引停止、資産凍結などの制裁を科した。
この制裁によりベナンとの国境も封鎖され、港を経由したニジェールへの貨物輸送も停止した。
国営テレビの取材に応じたベナンの港湾当局者は「ニジェール向け貨物禁止令が解除された」と述べたが、それ以上の詳細は明らかにしなかった。
ベナン大統領府の報道官は先週、ニジェールとの関係を速やかに再構築するようECOWASに呼びかけていた。
ペナンとニジェールは世界で最も貧しい国のひとつであり、石油パイプラインの建設などを共同で進めている。
ベナン政府はECOWASの制裁がパイプライン建設にも影響を与える可能性があると懸念を表明していた。
ニジェールの反乱軍は7月末、首都ニアメの大統領府を占拠し、バズム氏とその家族(妻、息子)を拘束。その後、チアニ(Abdourahmane Tchiani)将軍が国家元首に就任した。
それ以来、3人は大統領官邸で軟禁状態にあるとみられる。