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武装集団が集落襲撃、住民50人殺害、複数人拉致 ナイジェリア

事件は同州郊外の集落で19日の午後5時頃に発生。武装集団は20日の午前3時頃まで攻撃を続け、住民少なくとも50人が殺害され、女性や子どもが拉致されたという。
ナイジェリア、北西部ザムファラ州、陸軍のパトロール部隊(Getty Images/AFP通信)

ナイジェリア北西部ザムファラ州で正体不明の武装集団が集落を襲撃し、少なくとも50人が死亡、複数の女性や子どもが拉致された。地元当局が20日、明らかにした。

それによると、事件は同州郊外の集落で19日の午後5時頃に発生。武装集団は20日の午前3時頃まで攻撃を続け、住民少なくとも50人が殺害され、女性や子どもが拉致されたという。

ロイター通信は当局者の話しとして、「盗賊団はバイクで集落に侵入し、建物に火を放ち、住民を銃、ナタ、斧で殺害した」と伝えている。

武装集団は少なくとも3つの集落を襲撃したとされる。中央政府はコメントを出していない。

地元当局によると、拉致された女性と子どもの数は不明。この襲撃で親族3人を失った男性はロイターの取材に対し、「襲撃の前日に知り合いが150台以上のバイクに乗った武装兵を目撃し、地方政府と治安当局に通報したが、助けは来なかった」と語った。

ザムファラ州を含むナイジェリア北部では西アフリカ最大のイスラム過激派ボコ・ハラムや地元で「バンディット」と呼ばれる盗賊団、その他数十の武装勢力が活動し、このような虐殺が頻発している。こうした集団は主に身代金目的で住民を拉致し、逃亡や抵抗を試みた者を殺害する。治安の悪化は農村部の社会基盤を破壊し、多くの住民が避難を余儀なくされるなど、地域社会に大きな影響を与えている。

中央政府はこれまでも軍や警察を投入して治安回復を図ってきたが、地域全体を守ることは困難で、住民の不安は根強い。今回のような大規模な襲撃が発生したことに対し、政府の安全保障対策への批判が国内外で高まる可能性がある。

この地域での暴力はナイジェリア全体の治安情勢の不安定さを象徴している。地方の治安部隊は資源不足や訓練の不足に悩まされ、武装集団が森林や山間部に潜伏することで追跡を困難にしている現状もある。専門家は住民保護のためには地域社会と治安部隊の連携強化と、広範な経済・社会支援が必要だとしている。

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