◎事件はマリとブルキナファソに近い国境地帯で19日に発生。過激派掃討作戦に参加していた小隊がオートバイに乗った武装集団の待ち伏せ攻撃を受けた。
正体不明の武装集団がニジェール陸軍の小隊に待ち伏せ攻撃を仕掛け、兵士23人が死亡した。軍政が22日、明らかにした。
それによると、事件はマリとブルキナファソに近い国境地帯で19日に発生。過激派掃討作戦に参加していた小隊がオートバイに乗った武装集団の待ち伏せ攻撃を受けたという。
それ以上の詳細は明らかになっていない。
軍政の報道官はSNSに声明を投稿。「小隊は過激派の戦闘員を少なくとも30人殺害し、残党を追跡している」と書き込んだ。
ニジェール、マリ、ブルキナ軍政はサヘル地域に拠点を置く国際テロ組織アルカイダやイスラム国(ISIS)系組織の暴力に悩まされている。
10年に渡る紛争は悪化の一途をたどり、昨年だけで数千人が死亡、200万人以上が避難民になったと推定されている。
ニジェールは西アフリカにおける過激派との戦いを率い、西側諸国が最も信頼する国のひとつであった。
しかし、昨年7月の軍事クーデターで様相が一変。バズム(Mohamed Bazoum)大統領の拘束から数カ月後、軍政はフランス軍に撤退を要請した。
米国とフランスは最近までこの地域に2500人以上の兵士を駐留させ、軍事支援と訓練に数十億ドルを投じてきた。
ニジェール軍政は今週、米国との軍事協定を打ち切ると一方的に表明。米国務省は「ニジェール当局と連絡を取り合っている」と述べたが、それ以上の詳細は明らかにしなかった。