過激派が軍事基地を襲撃、兵士50人殺害 ブルキナファソ
ブルキナは人口約2000万人の内陸国。22年9月のクーデターで前軍政を追放したトラオレ大尉はイスラム過激派との全面戦争を宣言している。
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アフリカ西部・ブルキナファソの北部にある軍事基地に身元不明の武装勢力が押し入り、約50人の兵士を殺害した。地元当局が29日、明らかにした。
それによると、事件はマリ国境に近い基地で29日に発生。国際テロ組織アルカイダ系の武装勢力JNIM(Jama'at Nusrat al-Islam wal-Muslimin)とみられる武装兵が攻撃を仕掛けたとみられる。
犯行声明を出した組織は確認されていない。
AP通信は情報筋の話しとして、「約100人の武装兵が襲撃に参加し、兵士を皆殺しにした後、基地を略奪し、火を放って逃走した」と伝えている。
軍事政権はコメントを出していない。
ブルキナは人口約2000万人の内陸国。22年9月のクーデターで前軍政を追放したトラオレ(Ibrahim Traore)大尉はイスラム過激派との全面戦争を宣言している。
ブルキナとその隣国マリおよびニジェールは10年以上にわたってアルカイダやイスラム国(ISIS)系組織と戦ってきた。
3カ国はクーデター後、旧宗主国フランスや米国との関係を断ち、サヘル諸国連合(AES)を形成してロシアに接近。マリ軍政はロシアの民間軍事会社ワグネルと契約を結び、一般市民を巻き込みながら過激派を掃討している。
ブルキナでは首都ワガドゥグ以外の地域で過激派によるテロ攻撃が相次いでいる。