ISIS系組織が市民60人虐殺、地元当局が発表 コンゴ東部
ADFはウガンダで発足した反政府勢力。1990年代半ばから東部・北キブ州などに拠点を置き、民間人数千人を虐殺したと告発されている。
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アフリカ中央部・コンゴ民主共和国東部でイスラム過激派とみられる武装勢力が集落を襲撃し、少なくとも60人の民間人を殺害した。地元当局が9日、明らかにした。
それによると、事件は東部・北キブ州郊外の集落で発生。地元当局はイスラム国(ISIS)系組織「民主同盟軍(ADF)」の犯行と非難している。
AP通信の取材に応じた当局者は「ADFの襲撃で少なくとも60人が殺害され、犠牲者の数は増える可能性がある」と語った。
また当局者は「ADFテロリストはナタやマチェーテで住民を虐殺し、その多くが首を切り落とされていた」と述べた。
襲撃を目撃した住民はAPに、「マチェーテを持った殺人鬼たちが人々に襲い掛かり、何人かを切り殺したところで気絶してしまった」と語った。
ADFはコメントを出していない。
ADFはウガンダで発足した反政府勢力。1990年代半ばから東部・北キブ州などに拠点を置き、民間人数千人を虐殺したと告発されている。
コンゴ東部では国際テロ組織アルカイダやISISとつながりのある過激派など、120以上の武装勢力が活動。そのほとんどが土地や貴重な鉱物などを守るために戦っている。
ウガンダ軍はコンゴ政府との協定に基づき、2021年からコンゴ東部に部隊を展開している。
両軍はADFと戦争状態にあり、北キブ州や北東部イトゥリ州などで対テロ作戦を行っている。
ADFは7月、イトゥリ州で複数の集落を襲撃し、1件目の事件で66人、2件目では34人を殺害した。