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海賊がソマリア沖で商船襲撃、警備員が撃退、ケガ人なし

ソマリア沖で横行していた海賊行為は2011年をピークに減少していたものの、過去2年で新たな攻撃が何件か報告されている。
アフリカ西部ギニア湾の海賊(Getty Images)

アフリカ東部・ソマリア沖を航行していた商船が海賊の襲撃を受けた。現地メディアが3日に報じた。

それによると、海賊は首都モガディシオ沖を航行していた商船に向けて発砲、乗船を試みたという。

ロイター通信は関係者の話しとして、「乗組員は警報を発し、速度を上げ回避行動を取った。乗船していた警備チームが効果的に対応し、襲撃を阻止した」と報じた。

EUの海軍部隊アスピデスなどによると、海賊船はソマリア沖約615キロを航行していた商船の右舷側から接近、発砲したという。船には武装した海賊4人が乗船していたとのこと。

ソマリア沖で横行していた海賊行為は2011年をピークに減少していたものの、過去2年で新たな攻撃が何件か報告されている。

米国やEUなど、多くの西側諸国がソマリア沖で海上警備に当たっている。

世界銀行はソマリアの海賊が2005~12年にかけて、乗組員を人質にすることで3億4000万~4億1300万ドルを稼いだと推定している。

海賊の脅威は国際的なパトロールの強化、ソマリア政府の取り締まり強化、その他努力によって減少した。

しかし、ガザ紛争をめぐってイエメンの親イラン武装組織フーシ派が紅海で船舶への攻撃を開始した後、海賊がそれに便乗して活動を活発化。海賊による襲撃は昨年、増加に転じた。

ソマリア沖では昨年、海賊によるシージャックが少なくとも7件報告されている。

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