◎同国の北中部では西アフリカ最大のイスラム過激派組織ボコ・ハラムを含む多くの武装勢力が活動している。
ナイジェリア陸軍の兵士(Getty Images)

ナイジェリア中部ナイジャ州の集落に正体不明の武装集団が押し入り、住民少なくとも13人を殺害した。地元当局が22日、明らかにした。

それによると、事件は同州郊外の集落で21日に発生。犯行声明を出した組織は確認されていない。

地元ラジオ局の取材に応じた自治体の関係者は「山賊と地元の牧畜業者が関与している可能性がある」と述べた。

それによると、この集落は最近、「山賊が家畜を狙っている」と警察に通報し、警備を強化するよう求めていたという。

同国の北中部では西アフリカ最大のイスラム過激派組織ボコ・ハラムを含む多くの武装勢力が活動している。ボコ・ハラムと国軍は戦争状態にある。

これらの武装勢力は警備が不十分な郊外の集落を標的にし、市民を殺害したり、身代金目的で誘拐したりする。

地元で山賊と呼ばれる勢力は地元民と土地や水の権利をめぐって長年争ってきた。地元メディアによると、今年、この利権争いに巻き込まれて死亡した市民は数百人にのぼるという。

この地域では誘拐事件も多発している。

中部ベヌエ州では今週、武装集団が郊外の集落を襲撃し、少なくとも36人を殺害。同州では先週にも20人の大学生が正体不明の集団に拉致されている。

武装集団は警備が手薄な郊外の集落を襲い、学生や女性を誘拐。身代金を要求する。

武装集団は治安部隊が到着する前に逃走することがほとんどで、逮捕者が出ることも稀である。

昨年12月には2日間にわたって10カ所以上の集落が襲撃され、少なくとも140人が殺害された。

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