武装集団がニジェール西部の基地襲撃、兵士34人死亡=軍政
武装した数百人の傭兵がバイクなどに乗って基地を襲撃、銃撃戦になったという。
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アフリカ西部・ニジェールの軍事政権は21日、隣国マリの国境付近にある基地が武装集団の攻撃を受け、兵士34人が死亡、14人が負傷したと発表した。
それによると、武装した数百人の傭兵がバイクなどに乗って基地を襲撃、銃撃戦になったという。
国営テレビは国防省の声明を引用し、「傭兵たちは19日に基地を襲撃する際、8台の車両と200台を超えるバイクを使った」と報じた。
戦闘はマリとブルキナファソとの国境付近で19日の午前9時頃に発生したとされる。
軍政は20日の声明で、「テロリスト数十人を殺害し、残党を追撃するために陸と空からの作戦を継続している」と述べたが、それ以上の詳細は明らかにしなかった。
事件後、イスラム国(ISIS)がテレグラムに犯行声明を投稿。ニジェール西部の基地を攻撃したと主張した。
ニジェールは23年7月のクーデターでバズム(Mohamed Bazoum)大統領を追放して以来、西側諸国と距離を置いている。
軍政は旧宗主国フランスに部隊撤退を命じ、24年5月には米国との軍事協定を打ち切ると一方的に発表。米軍は24年9月に撤退を終えた。
それ以来、軍政は国際テロ組織アルカイダやISIS系組織への対応に苦慮してきた。
ニジェール、マリ、ブルキナの軍政はサヘル諸国連合(AES)を形成してロシアに接近。マリ軍政はロシアの民間軍事会社ワグネルと契約を結び、一般市民を巻き込みながら過激派を掃討している。
ニジェール南部では先月初め、イスラム過激派とみられる武装集団が陸軍部隊を急襲し、兵士10人が死亡、7人が負傷した。